注文住宅の家具選び、どれがいい?おすすめのスタイルをやさしく解説
2025.05.22
注文住宅は、住まいのかたちを最初から考えられる分、家具の選び方でも暮らしやすさに大きな違いが生まれます。
サイズや雰囲気がしっくりくる家具があるだけで、毎日の暮らしがちょっと心地よくなったり、家族の時間がより豊かになったりするものです。
最近では、ぴったりサイズのオーダー家具や造作収納なども注目されており、自分たちの暮らしに合ったものを丁寧に選ぶ方が増えています。
本記事では、注文住宅と相性のよい家具選びのポイントや、おすすめのスタイルをご紹介します。
注文住宅で家具にこだわるべき理由

注文住宅は間取りや内装を自由に決められるからこそ、家具にもこだわると心地よい空間に仕上がります。 暮らし方に合わせて選ぶことで、より自分たちらしい住まいになります。
内装や間取りと合わせやすく、統一感が生まれる
注文住宅では、間取りや内装のデザインを一から考えることができるので、家具との相性もとりやすくなります。
例えば、床の色や壁の素材に合わせて、ぴったりな色合いや質感の家具を選べば、部屋全体にまとまりが生まれます。
初めから家具のイメージを持ちながら家づくりを進めていくことで、窓の位置や照明の配置もスムーズに決まり、空間に自然な一体感が出てきます。
特に造作家具やオーダーメイド家具は、インテリアに溶け込むように設計できるため、既製品では難しい統一感のある空間づくりが叶います。
長く使える家具は、結果的にコスパも◎
注文住宅に合わせてじっくり家具を選ぶと、暮らしに本当に合った、長く使えるものを選びやすくなります。
例えば、しっかりしたつくりのテーブルや、収納力の高い壁面収納などは、何年、何十年と使い続けることができる場合もあります。
初期費用は少し高く感じるかもしれませんが、何度も買い替えるよりも結果的にお得ですし、使い込むほどに味わいも出てきます。
オーダーメイド家具なら、サイズや機能もぴったりに作れるので、スペースを無駄なく使えるのも嬉しいポイントです。
家族の暮らし方に合った家具を選べる
注文住宅では、家族の人数や暮らし方に合わせて間取りを考えられるので、家具も生活スタイルにぴったり合ったものを選ぶことができます。
例えば、小さなお子さんがいるご家庭なら、安全性に配慮した丸みのある家具を選んだり、リモートワークをする方がいるなら、集中しやすいデスクスペースを確保したりできます。
造作家具やオーダーメイド家具なら、限られた空間にも無理なくフィットし、使い勝手のよさも実感できます。
家族の変化に合わせて家具のあり方を考えておくと、長く心地よく暮らせる住まいとなるでしょう。
注文住宅におすすめの家具タイプ
注文住宅は、住まいのカタチを自由に考えられるからこそ、家具選びもとても大切になります。
空間や暮らし方にしっくり合う家具を選ぶことで、より心地よい毎日が叶いやすくなります。
造作収納でキッチンや洗面台まわりをスッキリと
キッチンや洗面台まわりは、日々の暮らしの中で自然とモノが増えていく場所です。
そんな場所こそ、サイズや使い勝手にぴったり合う造作収納があると便利です。
例えば、奥行きが浅い壁面にもすっきり収まり、よく使うものをすぐ手に取れるように工夫できます。
引き出しや棚の高さも自由に決められるので、ご家族の使い方に合わせて無理なく収納できます。 市販の棚では難しい「ちょうどいい」が叶えられるのが嬉しいポイントです。
壁面収納やTVボードでリビングに一体感を
リビングは、家族みんなが集まって過ごす大切な場所です。だからこそ、空間の統一感は心地よさにつながります。
壁にぴったり収まる造作のTVボードや収納棚は、すっきりした見た目で生活感も抑えられますし、配線なども見えにくく工夫できます。
棚の色や素材を床や壁と合わせれば、よりまとまりのある空間になります。 家具と空間がひとつにつながったような仕上がりは、既製品ではなかなか得られない魅力です。
リビングにぴったりのソファ&ローテーブルを選ぶ
ソファやローテーブルは、リビングのくつろぎ時間に欠かせないアイテム。
とはいえ、ちょうどいいサイズや高さのものって、なかなか見つからないこともありますよね。
そんなときは、間取りに合わせてオーダーするのがおすすめです。家族が並んで座れる長さや、動きやすいテーブルの高さなど、細かいところまで調整できます。
素材や色もお部屋の雰囲気に合わせて選べるので、インテリア全体にもなじみやすく、落ち着いた空間になります。
収納付きベッドなどで空間をムダなく使う
お部屋のスペースが限られているときは、収納と寝る場所がひとつになった家具がとても便利です。
収納付きベッドや引き出しのついたマルチ家具なら、布団や衣類、小物などをすっきりしまえて、お部屋の印象が整います。
とくに注文住宅では、お部屋のサイズに合わせて収納の量や引き出しの開き方まで決められるので、暮らしやすさがぐんと上がります。
家具が増えすぎないぶん、広さにもゆとりが生まれますよ。
在宅ワーク対応のワークスペース家具もおすすめ
おうちでお仕事をしたり、お子さんが勉強したりする時間が増えてきた今、小さくても落ち着けるワークスペースがあると安心です。
例えばリビングの一角や階段下の空間に、ちょうどいいサイズのデスクを造作で作れば、邪魔にならず集中できる場所になります。
照明やコンセントの位置も合わせて設計できるので、使いやすさもばっちりです。
限られたスペースでも、自分だけの「とっておきの場所」がつくれるのが魅力です。
家具選びで気をつけたいポイント

家具選びでは、デザインやサイズだけでなく、おうちでの暮らしに自然と馴染むかどうかも大切なポイントです。
毎日の過ごし方を思い浮かべながら、住まいに合った家具をゆっくり考えてみましょう。
インテリアのテイストや素材・色味を揃える
家具を選ぶときは、デザインの好みだけでなく、おうち全体の雰囲気と自然に馴染むどうかを考えることも大切です。
例えば、やさしい木のぬくもりを感じる空間には、同じような素材感や色合いの家具を合わせると、空間にまとまりが生まれます。
床や壁、カーテンなどと色味を揃えることで、お部屋全体がぐっと居心地よく感じられるようになります。
注文住宅では内装の自由度が高いからこそ、なるべく早めの段階から「どんな雰囲気の空間にしたいか」をイメージしておくのがおすすめです。 施工事例やカタログを参考にしながら、ご家族で理想のイメージを話し合ってみてくださいね。
間取りだけでなく搬入経路までチェックする
家具のデザインやサイズが決まったら、ぜひ忘れずにチェックしておきたいのが「搬入できるかどうか」です。
玄関や廊下、階段、ドアの幅など、実際に家具を通すルートをあらかじめ確認しておくと、後で「入らなかった…」という心配がなくなります。
特に大きなテーブルやソファは、搬入が難しいケースもあるため注意が必要です。
注文住宅の場合は、設計の段階で配慮しやすいので、家具のサイズ感と搬入経路の関係まで考えておくと安心です。
生活動線をふまえた家具配置を考える
毎日の暮らしがスムーズになるように、家具の配置は「生活動線」に合わせて考えておくと安心です。
例えば、キッチンからダイニングまでの間に家具があって通りにくいと、料理を運ぶたびにストレスを感じてしまうこともあります。
どこで何をするか、どのように移動するかを一度イメージしてから家具を選ぶと、より使いやすい住まいになります。
注文住宅なら、間取りと家具の配置を一緒に考えられるのが大きなメリットです。
図面の段階で家具の位置まである程度シミュレーションしておくと、後からレイアウトに悩むことも少なくなります。
「暮らしやすさ」を軸に、無理のない配置を目指してみてくださいね。
家具のおすすめの購入スタイル
家具の選び方にはいくつかの方法があり、それぞれに良さがあります。
暮らし方やお部屋の雰囲気に合わせて、心地よくなじむスタイルを見つけてみてください。
既製品とオーダー家具をうまく使い分ける
家具を選ぶときは、既製品とオーダー家具の特徴を上手く使い分けると、暮らしに合った空間がつくりやすくなります。
例えば、棚やチェストなど、サイズが合えば既製品は価格も手頃で、納品までの時間も短めです。
一方で、「ここにぴったりの収納が欲しい」「こんな素材で作りたい」といった細かな希望があるときには、オーダー家具が頼りになります。 部屋の形や使い方に合わせて自由に設計できるので、満足感の高い仕上がりになります。
地域の家具工房なら柔軟な対応が期待できる
家具をオーダーするなら、地元の家具工房に相談してみるのもおすすめです。
地域の工房では、サイズや素材、細かい仕様などについて、相談しながら一緒に考えてくれることが多く、希望に沿った提案をしてもらいやすいのが魅力です。
また、打ち合わせから納品までを同じ職人が担当することも多いため、やりとりもスムーズで安心感があります。 お部屋の雰囲気や暮らし方に合わせて、丁寧につくってもらえるのは、地域に根ざした工房ならではの良さといえるでしょう。
まとめ
注文住宅は、間取りや内装と同じように、家具選びにも自由があるからこそ、暮らしの心地よさにぐっと差が出てきます。
色や素材のバランス、毎日の動きに合った使いやすさ、そしてお部屋にぴったりのサイズ感など、ひとつひとつを丁寧に選んでいくことで、暮らしがより豊かになります。 既製品をうまく取り入れたり、こだわりを込めたオーダー家具を選んだりしながら、自分たちらしい住まいを、少しずつ整えていくのも楽しみのひとつです。