オーダーメイド家具とは?市販の家具とどう違う?メリットやデメリットも紹介
2024.09.27
夢にまでみたマイホーム建築にはオーダーメイド家具を誂えたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
キッチンカウンターやテレビボードなど、オーダーメイド家具は理想のマイホームをより具体的に実現してくれるでしょう。「オーダーメイド家具と言っても、何をオーダーしたら良いのかわからない!」という方は、ぜひ記事内容をご確認ください。
本記事ではオーダーメイド家具の基本的な概要から、メリットとデメリット、オーダーできる家具まであらゆる情報を網羅しています。
一通り目を通していただければ、生活をより豊かにしてくれるオーダーメイド家具とはどんなものか?具体的にイメージできるでしょう。
Contents
オーダーメイド家具とは?
オーダーメイド家具はオーダーを受けてゼロから作る、オリジナル家具のことを言います。別名造作家具と呼ばれることもしばしばです。
採寸して製作するため、余計なスペースなくぴったりはまります。
フローリングやドアなどと色味を合わせるときも、現場で実物を確認しながら行うため、より理想に近いものに仕上がります。
オーダーメイド家具を随所に採用できれば、全体の統一感を上手く演出することができます。
オーダーメイド家具を作成する方法には、家具工場で製作する方法と、完成品を現場へ納品するケースとパネルやパーツを搬入して現場で組み立て設置を行う方法があります。
家具工場には専用の機械が用意されており、専用の板材などの種類も豊富に揃っています。構造が難しい家具や工事現場での難しい加工もお手のものです。
家具を設置した時に、少しの誤差がでた場合、臨機応変な微調整にも対応します。
オーダーメイド家具のメリット
オーダーメイド家具の具体的なメリットを4点紹介します。
・空間を隅々まで活用できる
・使いやすいようにカスタマイズできる
・インテリア全体の統一感を出しやすい
・耐震性の高さ
空間を隅々まで活用できる
レイアウトを考えていて、どうしてもできてしまうデッドスペースに悩まされたことがある人も多いのではないでしょうか。
市販の家具は材料のロスをできるだけ少なくするために、45cm・90cm・180cmなどの寸法が基本になっています。
ちょうど当てはまらなければデッドスペースができてしまうのも致し方ありません。
数十センチの小さなスペースでも積み重なれば広いスペースが無駄になってしまいます。できるだけ多くのスペースを無駄なく使うには、寸法ぴったりの家具が必要です。
オーダーメイド家具は住宅のスペースを余すところなく、綺麗に活用することができます。
使いやすいようにカスタマイズできる
キッチンカウンターやテーブル、ベンチなど人が作業をするための家具は使う人に合わせて、サイズ調整されていると使いやすさが格段にアップします。
背が高い人が使うテーブルが低いと腰や首に負担がかかってしまいますし、背が低い人が使うキッチンカウンターが高い場合も、首に負担がかかり続けて大変です。
家具の高さは日々の生活の質に大きな影響を及ぼします。
家具の高さはオーダーメイド家具によって最適化が可能です。最近では、高さだけでなく設備機器も最初から選べる完全カスタマイズのオーダーメイドキッチンも人気を博しています。
インテリア全体の統一感を出しやすい
オーダーメイド家具ならフローリングや板張りの壁、ドアなど木製の建材と家具のトータルコーディネートも簡単です。
天然素材の家をテーマとして住宅を建築しても、家具との調和が取れていなければ、せっかくの天然素材住宅を楽しむことはできません。
空間にフィットするオーダーメイド家具を生み出すための、全体のトータルコーディネートはより捗るでしょう。
素材や色、パーツやデザインなど一つずつ好きなものを選ぶことができる楽しみは、オーダーメイド家具ならではのものです。
耐震性の高さ
備え付けのオーダーメイド家具は直接取り付けて設置することが多いため、地震で倒壊するリスクを回避できます。
既製品の家具で地震対策を行う場合、突っ張り棒など地震対策用のツールが必要です。耐震性の高さはオーダーメイド家具のメリットと言っても良いでしょう。
地震が起きたときに、家具が転倒、落下、移動してしまうと、物理的な被害や避難経路の阻害など、多くの問題が発生します。
オーダーメイド家具のデメリット
オーダーメイド家具のデメリットを4点紹介します。
・完成までに時間がかかる
・市販の家具に比べて費用がかかる
・家具の移動がしにくい
・撤去する時の費用がかかる
完成までに時間がかかる
オーダーメイド家具は要望をヒアリングした後に図面化して見積もりまで作成しますので、完成までに時間がかかります。
設計後は材料の調達、製作、取り付けに至るまで一連の工程が必要です。
細かい変更や調整を繰り返す場合、より時間がかかることもあります。
届いてすぐに使える市販の家具に比べると手間暇かかることを認識しておきましょう。
オーダーメイド家具は入居に間に合うようにオーダーしなければいけません。家造り全体のスケジュールに納品タイミングを合わせましょう。
市販の家具に比べて費用がかかる
オーダーメイド家具は既製品と異なり、ゼロから組み立てるフルオーダー家具です。市販の家具に比べると費用が高くなってしまうのは致し方ありません。
使用する材料や種類、取り付け金具など理想を詰め込めば詰め込むほどコストがかさんでいきます。
オーダーメイド家具の製作は当初想定していた予算をオーバーしやすいため、ある程度予算に余裕を持たせておきたいところです。
家具の移動がしにくい
備え付けのカップボードやテレビボードを製作した場合、移動が難しくなります。その他の家具も、採寸を合わせて政策されているため、元の位置から動かすと思わぬデッドスペースができてしまうかもしれません。
オーダーメイド家具を導入する際は、将来のライフスタイルの変化を見越して設計と配置を考える必要があります。
ある程度長い目で見た使い勝手をイメージすることで、便利に使えるオーダーメイド家具をゲットできます。
撤去する時の費用がかかる
壁や床、天井などに固定するタイプのオーダーメイド家具は撤去工事の際に固定箇所から根こそぎ持っていく必要があります。
大掛かりな撤去工事が必要となるため、部分的なリフォームが必要です。
オーダーメイド家具を製作する時は、全体のバランスをよく考えて撤去する必要がないものを作るようにしましょう。
オーダーメイドできる家具
人気のオーダーメイド家具を5つピックアップしました。
・カップボード
・壁面収納
・テレビボード
・本棚
・洗面台周り
カップボード
食器棚や小型家電の設置場所として活用されるカップボードは既製品の場合、サイズがぴったり合わないことも多くあります。
また、存在感十分のサイズにもかかわらず、単色な既製品も多いため内装にこだわりがある人にとっては物足りないかもしれません。
カップボードをオーダーメイドすると、デザインやサイズの不満は解消されるでしょう。理想のキッチンスペースを実現したい場合、カップボードのオーダーメイドの導入は検討したいところです。
壁面収納
壁面収納は、コンパクトなリビングなどで収納スペースを確保するのに最適なオーダーメイド家具です。
床に収納棚を置く必要がないため、部屋をスッキリ見せることができます。
用途に合わせて、シンプルなラックスタイルから扉付きの収納スペースまで、対応できるパターンは多種多様です。
ディスプレイスペースとしてお気に入りの小物やアート作品を飾るのも良いアクセントとなるでしょう。
テレビボード
テレビボードは一般的な置き型タイプから、収納一体型とフロートタイプがあります。フロートタイプは脚がないためスッキリした印象が特徴的です。掃除が楽になる効果も見逃せないポイントです。
置き型タイプはDVDデッキなどを収納できるスペースの余裕がありますが、フロートタイプに比べるとそれなりの存在感や圧迫感があります。
収納一体型はテレビの周辺に収納棚を設置できるため、収納が少ないリビングでは大いに活躍してくれるでしょう。
本棚
本棚は大型かつ存在感十分で、多少の圧迫感を与えかねない家具です。オーダーメイドによってできるだけインテリアとの調和を図りたいところです。機能性とデザインを両立できれば、愛着のわく大事な本棚となるでしょう。
手持ちの本の量やサイズに合わせて製作すると、既製品にはない満足度を得られます。本棚の可動域を増やすとレイアウト変更もしやすくなり、使い勝手はさらによくなるでしょう。
洗面台周り
様々な素材を上手く組み合わせて洗面台をオーダーメイドすると、洗面台がおしゃれな空間に生まれ変わります。毎日使う洗面台がお気に入りの空間になれば、毎日の支度もはかどるでしょう。
洗面台のオーダーメイドでは、必要な収納スペースや高さ、好きな素材やカラーを自由に選択できる点が魅力です。
あると便利な収納スペースも自在に設置できるため、余計な収納ラックで手狭になることもありません。
まとめ
オーダーメイド家具とは、オーナーの理想と夢を実現してくれる唯一の家具です。
夢にまでみたマイホームをより充実させたい方は、一度検討してみてはいかがでしょうか。
オーダーメイド家具は基本的に備え付けなので、デットスペースのない洗練されたインテリアを実現できますが、後で動かせない点はデメリットです。生活動線をよく考えた上で検討しましょう。
過不足のないオーダーメイド家具ができれば、毎日の生活がより楽しくなります。